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Speaking⑤ 時間配分(タスク3・5)

Speakingセクションのタスク3と5は、人によっては最も簡単と言うセクションである。

タスク3は、大学側が何らかの運営変更に関する提案を行い、生徒がそれに対して意見を述べるという内容で、回答者は、大学の提案に対する生徒の意見とその理由をスピーキングする。
タスク5は、学生2人が話していて、一人がある問題を抱えており、それに対する二つの解決策が議論されるので、回答者は、どちらの解決策が良いと考えるか、スピーキングするものである。

Speakingで20点程度をとれるようになった受験者のよくある失敗は、時間内に言いたいことを言い切れないということだ。
2~3点であれば、仮に必要な事項を全て言い切れなかったとしても取れる可能性はあるが、最高得点の4点を目指すとすれば、設問が求める事項を時間内に言い切ることは必須であろう。

これの対応策は、あらかじめ自分の中で時間配分の目安を決めておき、それに基づいて練習を重ねるしかない。

個人的には、以下の時間配分でスピーキングすることにより、時間内で必要なことを言い切ることができるようになった。

タスク3:大学の提案を20秒以内に言い切り、その提案に対する生徒の意見を5秒以内(といっても、The man agrees with this idea.くらいで十分だろう)、残りの35秒で理由をスピーキングする。

タスク5:問題点が何なのかを8秒以内に言い(The man’s problem is that ~みたいな感じで十分)、その後、1つ目の解決策とのその問題点を15-20秒、2つ目の解決策とその問題点を同じく15~20秒程度で言う。これらを合計して、長くとも45秒以内に言い切り、残りの15秒程度の時間で、自分が良いと思う解決策とその理由を言う。

ポイントは、最初にいうべきこと(タスク3であれば大学の提案、タスク5であれば学生が抱える問題点とその解決策の候補)をできるだけ早めに言い切り、残りの時間を長めに確保することである。

そもそも、回答することに大きな困難を感じる受験者(Speaking18点未満くらいか)の場合は、時間配分を大きく気にせず、とにかくしゃべり続けることを意識する方が良い戦略となる場合がある。なぜなら、上記のように時間配分を気にすると、逆に後半で言うことがなくなってしまい、最後に無言の時間が流れたり、どもってしまってしっかりとした回答ができなくなってしまう可能性があるからだ。しかし、ある程度点数をとれていて、更にステップアップをしたいと考えている場合は、時間配分を意識することの重要性は思った以上に高いと思う。

Speaking④ 回答例

前の投稿で、自分で回答案を作る、と書いたが、「そんなことはわかっているが、どのような回答であれば評価されるのか分からない」、と思う方もいるかもしれない。

自分が見た中で、最も参考になった回答は、このサイト(?)である。

中国のポータルサイトであるbaidu文庫から見つけたものだが、実際にETSが作成したと思われる問題に対するタスク1~6までの回答例が載っている。中国のこうしたやり方は、それが道徳的・法制的に正しいのかという問題をはらみつつも、本当に恐れ入る。

十分な英語力が備わっておらず、回答のパターンも知らない人が、自分の回答案をオリジナルで作ることが難しいのは当然で、まずはどのような形がきれいな回答なのか、ということを感覚的に把握し、そこから自分なりの回答のパターン、言いやすい形にしていけばいいのではないだろうか。やはり、模範解答がどんなに素晴らしいものでも、自分がそれを使いやすい、使いにくい、というのは個々人の英語力や勉強状況によって異なってくるので、自分に一番フィットする構成やいいぶりで60秒(タスク3~6の場合)にまとめる訓練をするのが大事だ。

上記でリンクを貼った回答は、誰が作ったのか知らないが、特にタスク3~6の回答の仕方は、高得点に必要な要素が十分にちりばめられており、全体の構成もよく、かつ一定の回答パターン(型)を維持して作られているので、良い構成とはどういうものか、を知る上で、受験生の参考になるのではないかと思われる。

※2016年1月追記:久しぶりにリンク先にアクセスしたところ、ポータルサイト内の掲載場所が変わったか削除されたかの理由により、適切な場所にリンクされなくなっている。サイトから検索して自力で探すこともできるとは思うが、もし欲しい人がいたら個別に連絡ください。

Speaking ③ task1・2

前の投稿で、スピーキングタスク1・2は必ず3が取れると書いたが、現実的には、問題が分かったとしても何をどのように言えばいいのか分からない、という方もいるかもしれない。

実は、自分は初期の頃、タスク1・2はドナルド・ミラーで学んだ戦略を採用していた。具体的な回答例については彼の営業活動に関わるので記載できないが、簡潔に言うと、4つくらい(英語力を向上させた経験、旅行等で楽しかった活動、東京での友人・彼女との楽しい遊び(ディズニーランド含む)、スポーツや音楽の経験)のテーマで、自分が置かれた状況・行動・結果の要素が入った自分の回答パターンをつくり、どのような問題にも応用させる、というものだ。

しかし、スピーキングに慣れてきたTOEFL20回目ごろから、この方法では、即座に応用できない問いが多いことに気づいた。無理にあわせようとすると、説得力がないこじつけのような形になってしまうリスクがあることに気づいた。
その後は、実は、自分はドナルド・ミラーの方法は採用せず、試験会場でその場で考えて話すやり方に変えた。ドナルドの戦略の下でも23点まではとれたが、その方法を使わなくなってからも点数が安定していた。

以上の経験を通じて、自分の中での結論は、スピーキングタスク1・2で確実に3以上をとるパターンは2つあり、
①ドナルド・ミラーで学んだように、ある程度自分で汎用的に使える回答案を何パターンか暗記(正確には暗記ではなく、自分の経験を自分の言葉ですらすら言えるようになるレベルまで練習すること)し、どのようなお題が出ても、そちらに結びつけること
②試験会場で事前にどのような問題が出るのかを把握し(前の投稿参照)、タスク1・2の開始前に自分の中でオリジナルの回答案を作れるだけの、一定の英語力・発想力を身に付けること
なのではないかと思う。

これは何が言いたいかというと、結局、スピーキングタスク1・2は練習(英語力の向上含む)が必要ということである。特にタスク1・2は、3~6までと異なり、自分の言葉で回答する余地が大きいタスクであるため、色々なテーマでいえるように練習することが大事。簡単に点数をとるTipsは存在しない。(といっても、相対的には上記①の方法は、当日の問題で自分の用意した回答案がはまったときは、そこまで練習せずとも効力を発揮することがある。)

そして、3点をとる上で必要なのは、実は、高度な文法スキルは不要ということである。TEDとか何でもいいが、実際にネイティブがしゃべる英語のプレゼンを見れば分かるが、実は、スピーキングというのは、そんなに難しい言葉は使われない。TOEFLリーディングのように長文や難語は使わず、接続詞もand, but, soくらいで片付けてしまうものである。だから、単純な構成でよく、無理に受動態を使う必要もなく、文章も短くてよいので、andやbutでつなぎつつ、とにかく思いつく限りの具体例を挙げることである。具体例ももちろんそんなに高尚なものを用意する必要はなく、学生レベルで考え付くようなことで十分である。

また、テンプレートに当てはめる必要もない。I think that A for two reasons. First, Second, とか不要である。 最初もIt is A. とかで初めて、For exampleとかからあとはひたすら思いつく理由を具体的に言いまくってもいい。最後にthat’s why I think A is better.とかでまとめる必要もない。もしまだ具体例が言えるのであれば、時間ギリギリまで色々な具体例を語りまくるほうが効果的だったりする。そもそも45秒しかないタスク1・2で構成を良くする、なんてことは求められておらず、どれだけネイティブに分かるように説得力があるか、ということなので、きれいな英文で45秒以内にまとめる、というよりは、とにかく言える限りのdetailをたくさん言ってたたみかける、というところに注視してもらえればいいのではないかと思う。

Speaking② 試験中の戦略

TOEFL中にカンニングするのは当然禁止されている。また、休み時間中にメモをとるのも当然不正行為だ。

他方、TOEFLの試験の性質上、自分が試験をするときに、「聞きたくないのに、他の人のスピーキングが聞こえてくる」というのは誰でも経験があると思う。

こちらとしては聞きたいわけではない。しかし、自分のテストに集中しているからこそ、突然他の人が「I live in Tokyo」とか言ったら気になるだろうし、自分の経験を言えば、隣の人が「I live in California」としゃべりだしたことがあり、こういうことをされたら、どうしても気になってテストに集中できなくなるものである。(なぜなら、ここはどうみてもカリフォルニアではなく、東京砂漠だからだ。)

私はこの「カンニングする気は全くないのだけど、嫌でも聞こえてしまう」という現象をテストに利用していた。

具体的には、私は朝が弱く、たいてい試験会場入りするのは、9:50だったのだが、そうすると、おおむね自分がリスニングの三題目(ダミー問題)に差し掛かる頃に、早めに会場入りしている人たちがスピーキングを開始する。
私はリスニング二題目が終わると、紙と鉛筆を交換してもらっていた。なぜなら三題目のリスニングはダミー問題であり、メモをとる必要はなく、その時点で紙と鉛筆を交換しておけば、そのままスピーキングで使えるからだ。

そして、「たまたま」他の人のスピーキングが聞こえてくると、リスニング三題目はダミー問題であるという性質上、自分のテストに集中して問題を解いていない(更に言えば、リスニングする必要もないので、音量も0にしている)ので、どうしても他の人の声が気になってくる。そうすると、別に意図的にやっているつもりはないとしても、嫌でも「スピーキング(特にタスク1・2)でどういう問題が出るのか」が聞こえてしまう。

大事なのは、スピーキングを早めに始めた人がどういう答えをしているか、ではなく「どういう問題が出ているのか」である。2、3人の声が聞こえてくれば、よっぽど初心者でない限りは、タスク1、2の設問内容はだいたいの予想がついてしまうものである。
そうなったら、ダミー問題を真面目にやる意味はないので、先ほど交換したまっさらな紙には、自分だったらどういう風に答えるか、ということを書いてみたくなる。休憩時間のメモは禁止だが、テスト中のメモは許容されている。そうすると、リスニング三題目の間に、タスク1、2の回答案が出来上がってしまう。

スピーキングは全6のタスクがあるが、各タスクの最高評価である4点がとりやすいのは明らかにタスク1、2(familiar topic)である。自分も何度かスピーキングで4点をとったことがあるが、基本的にはタスク1、2のどちらかで4点をとる感じだった。タスク1・2について、試験前になんとなく自分が答える方向性が分かっている、というのは、実際の試験中の大きなアドバンテージとなる。10回以上テストを受けている人で、この状況下で何も答えられずにタスク1・2で2点をとるということは、通常考えにくい。つまり、普通にやれば、タスク1と2では3点は絶対に確保できる。タスク3~6が2点であったとしても、18点はとれる。つまり、多少テストになれた人がスピーキングで18点を下回るということは、通常想定されない。

こうした試験中の「意図せざる」一工夫により、少し落ち着いてテストに向かうことができるのではないだろうか。

Speaking① 基本的な心構え

Toefl Speakingは自分にとっては、もっとも点数が安定している科目で、最後の7回くらいは、22点を下回ることはなく、22~24で安定していた。

海外経験がない純ドメの限界はよく23点であるといわれているが、自分の経験を踏まえると、純ドメであっても26点くらいまではいくのではないかという気がしている。
自分は24点で終わったが、24点と26点の差は実は大きくなく(24点は、6つのタスクで4が1つ、26点は4が2つ)、TOEFL105点以上を目指している方は、是非26点を目指してほしいと考える。

まず、基本的な心構えとして、大事なのは以下の三つではないかと思う。
・speakingを上げるための3つの秘密は、practice, practice, practice。
・言葉はsimple な方を常に選ぶ! 受身、関係代名詞は使わない。
・タスク3~6のテンプレート的な要素は早め早めに言い切って、detailをできるだけしゃべる。

自分の感覚を申し上げると、トフルスピーキングで点数がとれない(22点未満ぐらいの)人は、正直言って、スピーキングが苦手とか海外経験がない、というよりは、単に(リスニングの練習等に比して)スピーキングの練習をしていないだけだと思う。
問題はかなりパターン化されており、上記3つの鉄則を踏まえつつ、試験中も様々な技を駆使すれば、純ドメでも22点は絶対に超えると確信している。

次回は、もう少し具体的な戦略を記載したい。