カテゴリー別アーカイブ: TOEFL Listening

Listeningの教材

Listeningが分からないのは、普通に考えれば、①言葉が聞き取れない、②言葉が聞き取れるが、意味がとれない、のどちらかであり、
①を改善する方法は、(1)単語力の向上、(2)シャドウイング、ディクテーション等による慣れ、
②を改善する方法は、(1)文法力の向上、(2)シャドウイング、ディクテーション等による慣れ
ということになる。

この観点から、教材としておすすめできるものがあるとすれば、以下なのではないか。いずれも韓国で発売している教材である。

TOEFL MAP Listening Intermediate

TOEFL MAP Listening Advanced

(1)内容 
本試験に近い。TOEFL学習用教材として名高いDeltaも勉強した立場から言うと、Deltaよりも内容が専門的(Deltaは内容が浅く薄い)。アカデミック(大学1年程度のリベラルアーツ)な内容を感じさせる。
最大の魅力は問題数が非常に多いことであり、advanceに至っては、本試験と同じような量・内容の問題が132テーマくらいあるわけで、これだけの量の問題を一冊に収めているのは、日本の教材では存在しない。

(2)音質
音質は非常に良い。Deltaは、どこかの教室で素人が録音したような音質だが、こちらは非常に綺麗。(ただし、聞きにくい方がリスニングの練習になる、という可能性は否定されるものではない)

(3)欠点
欠点がないわけではない。それは、設問のセンスが悪いことである。Deltaは設問は簡単と言われているが、ひどい設問は少なかったように記憶している。一方、上記テキストは揚げ足をとるような(そんなこと言ってたっけ?てか、本筋にまったく関係なくない?というような)問題がそこらじゅうに散りばめてあったり、lectureの講義で「教授はこのあとどうするか?」みたいな、TOEFLでは絶対に出ないような問題が出る。①問題の発生⇒②解決策の提示⇒③検証⇒④行動、と進んでいくconversationの問題ならまだしも、lectureの問題で次の行動が問われることは通常想定されず、設問作成者にセンスがないと言わざるをえない。
それでも全体としてはメリットがデメリットを凌駕すると思われる。単語の勉強にもなる。

Listening ③ TOEFLリスニング力アップに有効なアプリ等

リスニング力を上げる最大の方法は、「たくさん聞き、分かるまで聞く」ことだ。
これは当たり前のように聞こえるかもしれないが、実は、「たくさん聞く」ことはできても「分かるまで聞く」ことはできない人が多い。
なぜなら、「分かるまで聞く」というのは結構面倒な作業だからである。例えば、通勤時間中にリスニングを勉強する場合、通常、いちいち聞き取れなかった部分をまき戻して聞きなおしたり、スクリプトを確認したりすることはない。
この結果、「たくさん聞く」のみの勉強方法になり、結果として点数が上がらない。それは、分かるまで聞けるようになっていないからだ。

TOEFLのリスニングが18~23点くらいで停滞している人は、25点以上のレベルにたどりつくまで本当にあと少しのレベルまできているのだと思う。しかし、そこから上がるには、より多く・より詳細に聞けていなければならない。
しばらく勉強して18~23点くらいの人は、恐らく、様々なTOEFLリスニング関連の教材に手をつけたりして、基本的な部分は聞けているはず。最後の一押しで理解度を更に高めるには、いかに聞きにくいところまで理解できるか、が重要と思う。

この状況を改善するために必要なのは、「英語スクリプトがついたもの」を聞き、そのつど確認していくこと、である。
イメージとしては、字幕つきの映像を見る際、基本的にスクリプトは見ないようにして、聞き取れなかったら、サッと字幕の方をチラ見して、確認するくらいでも効果はあるのではないかと思う。

そして、もしTOEFLのリスニング力を高めたいと考えるのであれば、個人的には、iPadの購入を激しくオススメする。スクリプトを見ようと思ったら、ウォークマン等ではなかなか難しい。そして、何より、インターネットでは得られないような優秀なアプリがあったりする。iPhoneでも良いのかもしれないが、画面が大きいほうが目に優しい気もする。

以下、スクリプト付きで非常に勉強になると思われるアプリだ。

TEDiSUB
 TEDについては説明不要であろうが、100円程度で、スクリプト付きのアプリが手に入る。これは非常に秀逸である。日本語と英語を並列で表示することも可能である。また、TEDは内容としても非常に良い。生きていくうえでの示唆に富んだプレゼンが詰まっている。このため、飽きにくい。飽きにくいことは継続していく上で重要な論点である。

Stanford Entrepreneurial Thought Leaders
 特にアントレプレナーを目指す人に向けて、成功者がプレゼンをする、というスタンフォード大学の特別講義のようであるが、こちらもトランスクリプトを見ることが可能。成功者は、やはり話もうまい。自分はアントレプレナーには興味がないが、聞いていて面白い。経営系の話は、結構パターン化されていたりするので、いくつか聞いていると結構すぐに理解できるようになる。また、過去にはフェイスブックのザッカーバーグなども講演していたりする。

TOEFL Plan-TOEFL Listening
 中国で作られたアプリのようだが、日本語版も対応している。実際にETSが作ったのではないかと思われるようなリスニング問題を字幕・設問つきでアプリ化している。自分はこのアプリを試してはいないが、TOEFLリスニングを勉強したい者にとっては神アプリであろう。ただし、こうしたアプリを公開して良いのだろうか、との疑義があるような内容のアプリなので、果たしていつまでこれをダウンロードできるのかは不明。いずれにせよ、中国・韓国のTOEFL対策は日本とは全然違った方向に進んでおり、その意欲に驚かされるばかりである。

Listening ② アメリカ人の思考回路を読む

 これは意外と盲点なのではないかと思うが,リスニングで高得点をとるに当たって,問題を作成するETSがアメリカのNPO法人であり,教育に関する仕事をしているところである,というところに注目したい。

 toeflはあくまで英語を母国語としない者が、アメリカを中心とする英語圏の大学で正しくパフォーマンスを上げられるか、ということをテストするものである。こうした目的があるテストであることを前提として考えると,たとえば,「教授は,生徒にどのようなアドバイスをしたか」という設問に対して,果たして「教授は,生徒に諦めるよう促した」という回答を作るだろうか,ということである。

 つまり,設問の答えの多くは、アメリカ人の一般的価値観に照らして正しいと考えられる回答になるのではないか,との仮説が立つ。この観点から、自分は、全く答えが分からない問題に対しては、「アメリカ人として,あるべき回答はどれか」のスタンスで臨むこととした。それは,「強いアメリカ」であり,「周りから信頼されるべきアメリカ」であり「様々な問題を抱えており大変であるが,問題を解決することができるアメリカ」であり,「ただし,世界一の超大国であるがゆえ,軽々しく何でもOKとは言わない,時には権力や科学を批判するアメリカ」である。こういうアメリカ像に照らして,回答としてあるべきものを選ぶ,というスタンスは,意外と効果的ではないかと思う。確かめることはできないが,自分としては,この方法で1~2点はスコアアップに貢献したのではないかと思っている。

Listening ① 問題のパターンをつかむ

Listeningは,一般的に海外経験のない受験生が最も苦しむ科目であり,かつ,点数を上げるのに時間がかかる科目である。私もその例に漏れず,26点に到達するのに,20回以上受験することになった。

Listeningについては,18~22点くらいまでの人が,あともう一押し点数を上げるのに効果的と思われる方法を紹介させていただきたい。なお,自分もそのくらいの点数で停滞した期間が長かったのでよく分かるが,18~22点というのは,「リスニングの内容は7~8割くらいは分かることが多いのに,大事なところが聞き取れず,全体の意味が分からない時がある。」,「ほぼ完璧に聞けたと思った回でも,設問が出ると迷うことがある」「たまに何を言っているのか全然分からないLecture/Conversationに遭遇することがある」といった特徴に該当する人ではないかと思う。

Listeningのポイントを一言で言うと,「問題のパターンをつかむ」ということである。Conversation 問題では,たとえば,「生徒が教授のところに来た理由は何か」、「教授がとった対応の理由」、「生徒はそれに対してどう考え、どのように行動するか。」という点をあらかじめ意識することにより,問題を解きやすくなることがある。

これをもう少し詳細にやったら効果が出るのではないか,というのが今回の提案である。

①そもそもレクチャー問題ではどのような会話がされるのか。
Conversation問題では,上述のような生徒が誰かに話に来た理由や,相手側のアドバイス,今後の対応,というのが設問として最も出やすい王道であり,わかりやすい。他方,レクチャーで出る問題は,歴史・生物・宇宙・芸術,地学などトピックが様々あるので,一見,どのような会話がされるかは,レクチャーによって変わるように見えるかもしれない。もちろん,テーマはトピックによって全く異なる。しかし,問題の流れと展開の種類はそれほど多くない。ポイントとしては,次の2つである。
(1)レクチャーで話される会話は,メイントピック・展開・詳細の3つに区分できる。たとえば,教授が,今日の授業のメイントピックとして生物の適応能力について話します,と言った後,それを展開していくために新しい概念や理論の話題を出し,その後,詳細に説明していく,といった具合である。
(2)「展開」方法は,時系列・事実関係・比較・分類・原因及び結果・問題及び解決・その他,に区分できる。たとえば時系列であれば,ある歴史的事実について順々に説明していく,といった具合で,生物学であれば,ある生物の行動について,こういうことをしたらこうなります,というように原因と結果の関係を説明したり,ある生物と他の生物を比較したり,といった具合である。

②では,どのような会話の時に,どのような問題が出題されるのか
  私は,過去のTPO(Toefl Practice Online test)のリスニングの問題を調べ,どのような内容のリスニングが出た時に,どのような問題が出やすいかを確認したことがある。その結果,分かったのは以下のようなことである。

<Conversation問題>
・ライブラリアンが出る時
 → 本の貸し出しシステムや本の探し方、今後の生徒の行動,ある本に対する生徒の見解、宿題に対する生徒の見解
・何かを「観察」したネタの時
 → 観察で学んだこと、観察内容に対する見解、具体例を出した理由、次の行動
・「レポート」についての会話だった時
 → レポートの内容、教授のアドバイス
・生徒間での会話の時
 → 生徒の提案に対する相手の反応、具体例を出した理由,次の行動
・大学内の学生サービスの時
 → (生徒が履修したいと思っている)授業の確認、生徒に起こった状況、オフィス側から生徒へのアドバイス
・「プロジェクト」に関する会話の時
 → プロジェクトの内容及び方法、そのプロジェクトの実現に向けて必要なこと

<Lecture問題>
・歴史問題 → 時系列の問題が出やすい
・biology  → 原因とその効果、detail問題,たまにカテゴリー分け問題
・art  →歴史に関する問題、何かとの比較に関する問題、個人の作品のディテール
・astronomy  → 専門用語の定義、何かが起こる場合はそのプロセス、何かが起こる場合,その歴史(研究経緯など)
・geology  → 対象のカテゴリー分け問題、事象のプロセスに関する問題, Detail, 時系列
・environment  →問題が起こる原因,内容のdetail、ある理論に対する教授の考え方、

もちろん,すべてがこのように行くわけではないとは思うが,どういった種類の人や話題が出た時に,その会話/レクチャーがどういう展開になりやすいのか,どういう問題が出やすいのか,ということを知っておくと,細かいディテールが聞けなかったとしても対応できる時が増えるのではないかと思う。大局観をもってリスニングを聞くことが大事といえる。