writing の微妙なニュアンス

マーク・ピーターセン著の「実践 日本人の英語」を読んでいたら、toeflのwritingにも応用できそうなことが書いてあった。
この著者の圧倒的な強みは、アメリカ出身で英語のバックグラウンドを持ちながら、日本語が日本人並みにうまいことである。話し言葉でうまい人はたくさんいるが、日本語で本を書けるほどの英語ネイティブはなかなかいないのではないか。
このため、ネイティブから見た英語の使い方の微妙なニュアンスが分かる。そして、この本を読むと分かるのは、いかに中学校時代の英語教師が、英語のニュアンスなどほとんど勉強せずに生徒に教えているか、ということだ。例えば以下のとおり。

◎my 問題
I will meet my friend in London tomorrow.だと、英語を母語とする人間にとっては、たった一人しかいない私の友人に会いに行く、という意味になる。(a friend of mine又はone of my friendsとするのが正しい)

◎仮定法
if文の現在形と過去形の違いは、現在形の場合、「可能性は高くないだろうが、まあまあある」の意識。過去形の場合、「可能性はまあまああるかもしれないが、さほど高くない」の意識。
Old as I am, I can swim across the river if necessary. は川を渡る可能性が十分にあると考えている。
Old as I am, I could swim across the river if necessary. は実際は泳いでわたることが必要になる可能性はほとんどない。の意識。

◎肯定文のcould
・I could meet him in New York. は、英語圏人は、仮定法過去と受け止め、「ニューヨークに意気さえすれば、私は彼に会える(のだけど・・)」の意味になる。本当の過去の話をしたいのなら、I was able to meet him in New York.とする。
・なお、否定文の場合は、必ずしも仮定法的につかっているか、本当に過去にあった事案として使っているかは読み手にとっても曖昧になる。(実際は前後の文脈で、ネイティブの読み手はほとんど迷わず理解できる)

◎enough
enoughは口語的(小学生っぽい単語)であり、sufficientlyのほうが品格がある。

◎最後に、やっと
finallyは、「最後に」、「(長く待った(頑張った)あげく)やっと」の意味合い。at lastもこれに近い。
「結局、最終的に」の場合は、In the end, eventually, ultimatelyが正しい。

◎日本人だけが使う魅力のない英語(and so on, these days)
and so onは言い回しとしてはこれといった魅力のない言葉で、著者は実生活で一度も使ったことがない。また、etc.のほうが適切であるが、such asとか、includingとして記載したほうが品格がある。
these daysも、言い回しとして魅力のない言葉で、著者は一度も使ったことがない。これを文頭に使うのは日本人だけ。語感としては、どちらかというと、
「今どきの~」の意味に近い。these daysを使わないため、recently, lately, today, at present, nowなどを使ったほうが大人の文章になる。

◎因果関係(so, because, since, andの違い)
英語は「因果関係」をもっとも重要視する言葉。
もっとも緩やかな因果関係を示したいときは、andが一番都合がいい。because,sinceは因果関係の度合いが強くなる。
because は、原因や理由を、新たな情報として持ち出すときに使う。
sinceは、聞き手(読み手)がもうすでにわかっているだろうと思われる前提として、原因や理由を持ち出すときに使う。
soは、実は、because やsinceよりもさらに因果関係が強く。「当然だ」の意味合い。ThereforeやAccordinglyと同等。
As a resultは、「結果として」の意味で使われるが、これも強い因果関係を表すので、前に述べた事柄から考えれば「当然こうなる」「必然の結果」という場合にしか使わない。なので、実験をしていたら、その結果、こういう現象が起きた、というような場合には、使わない。(The result of those experiments was that~ みたいな形にすべき)
Then は、「その時」「次に」「それだったら」の意味を表す。よく、「そこで」の意味で使う(Aをしたらこうなった。そこで(Then)、Bした。みたいなニュアンス)と覚えている人が多いが、こういうときは、andで十分。
⇒ 因果関係の強さとしては、and < because ≦since< so,therefore, accordingly といったところか。

ライティングをネイティブが採点する場合、恐らく上記のようなところで違和感があれば、減点対象にもなるのだろう。日本語にニュアンスがあるように、英語にも微妙なニュアンスの違いがある。ニュアンスを少しずつ理解しておくのは、英語力向上にもつながるように見える。

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